プライマリーコースの海外派遣を終えた感想、業務内容、先輩研修員の声

プライマリーコース

みなさんこんにちは。このブログを読んでいる人の中には今後国連で働いてみたい、という方もいるのではないでしょうか。国連への入り方は残念ながら簡単ではありません。私も大学生のころから憧れを持っていましたが、30代前半にようやく入ることができました。今から振り返ってみると「あの時こうすればよかった」と思うこともあるので、このブログではこれから国連を目指している方の役に立つような情報を発信しています。

プライマリーコースの国内研修はHPCのホームページで詳しく説明されているのに対し、海外派遣はイメージがしにくいと思います。これは、国内研修では研修生が皆同じ体験をするのに対し、海外派遣は研修員一人ひとりの体験内容が違うためです。そこで、今回の記事ではプライマリーコースの海外派遣を終えた私個人の感想、業務内容などについてお話し読者のイメージ作りをするとともに、先輩研修員の体験談が掲載されている外務省のサイトを紹介したいと思います。

派遣先と業務内容について

私の派遣先はUNDPの地域事務所でした。UNDPの事務所分布は大きく分けて、本部(ニューヨーク)、5つの地域事務所、その下に多くの国事務所があり、170以上の国や地域にプレゼンスがあります。

海外派遣中に経験した業務の内、主だったものは以下の通りです。

  1. プロジェクトマネジメント
  2. プロジェクト進捗報告書の作成
  3. ドナー、関係団体、政府との調整
  4. UNDPフィールド事務所との調整
  5. ステークホルダーを招いた実務レベル、ハイレベル会議のロジ、司会進行
  6. プロジェクト関連スタッフの採用、新人スタッフの研修

地域事務所ということで海外出張に行くこともよくあり、平均で2ヵ月に1回程、主に会議のために出張しました。同僚はヨーロッパ、アフリカ、アジアと多国籍で、上司は代理も含めると任期中にイタリア人→ナイジェリア人→ケニア人→イタリア人と変わりました。

参加して良かったと思うこと

  1. UNDPの意思決定の進め方、組織内の決裁過程などがわかる
  2. UNDPについて理解が深まる(働く前は何をしている機関なのかあまり良く分かっていなかった)
  3. UNDPの強い面、弱い面がよく見え、国連に対する幻想が払拭される(特に日本では国連のイメージが過度に良いので、実際に内部で働くことで現実が見える)
  4. 人事面接に面接担当として参加すると採用の舞台裏が見える
  5. UNDPで採用されているERPソフトウェアに慣れることができる

国連は組織が複雑なので外からでは理解することは困難です。仕事の進め方や文化等慣れるまである程度時間がかかるので、今後JPO等で国連で働くことを目指す方にはプライマリーコースはとてもおすすめです。国連経験ゼロでJPOを始めるのと、プライマリーコースを終えてから始めるのとではかなり仕事を進める上での基礎力に違いがあるでしょう。

冒頭述べた通り、プライマリーコースの海外派遣体験は十人十色です。外務省のサイトに「研修員の声」というページがあり、歴代研修員の体験談が掲載されています。いくつか読んでみると更に海外派遣のイメージがし易くなると思いますよ。今回の記事は以上です。本記事が皆さんの役に立てば幸いです!

 

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