国連で働いた私が感じた4つの残念だった点

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みなさんこんにちは。このブログを読んでいる人の中には今後国連で働いてみたい、という方もいるのではないでしょうか。国連への入り方は残念ながら簡単ではありません。私も大学生のころから憧れを持っていましたが、30代前半にようやく入ることができました。今から振り返ってみると「あの時こうすればよかった」と思うこともあるので、このブログではこれから国連を目指している方の役に立つような情報を発信しています。

さて、国際協力業界で働いていると国連のネガティブな部分の話を聞くことがあると思います。ただ、実際働いてみないと実感が湧かないし、そもそもそれが正しい情報かどうかも判断できないと思います。そこで、今回の記事では私が勤務を通して感じた国連の残念なところをまとめたいと思います。ただ、国連といっても様々な機関がありますし、事務所ごとに違いはあります。他方で他の国連組織の友人と愚痴を言い合う時に類似する点も多いので、参考にはなるかと思います。特に日本では国連のイメージが良すぎるので、今後国連を目指す人は期待値を少し下方修正しておくとギャップに苦しまないと思います。私は初めて着任したUNDPの事務所で文房具や名刺が全く来ず、何度もフォローアップした末、半月後にようやく来た時は大変な職場に来たなと思いました(苦笑)。

  1. 非効率
    • 仕事を同僚に依頼しても中々返ってこないことがしばしば。フォローアップを何度もしなくてはならない(フォローアップの仕方に気を付けないと不機嫌にさせてしまうことも)。
    • 内部のプロセス(調達、人事、財務 等)が複雑で分かりにくい。わかる人が一部なので一つの仕事を終わらせるまで時間がかかる。
  2. 人手不足
    • 仕事量に対して人材が足りていない
    • 他方で能力が低かったり、あまり仕事をしていない人も
  3. 組織記憶が弱い
    • 事務所によっては情報が属人的で、その人に聞かないと分からないことも
    • ガイドラインがあるにはあるが、分かりにくい
    • 共有フォルダが乱雑で分かりにくい
  4. 評価と実務能力が合致しないケースがある
    • 声が大きい、喋りが上手いことはかなり有利
    • 逆に喋るのが上手だけど実務は全然。。。というケースも

今回の記事は以上です。4つ挙げましたが、一番の課題は効率性の向上と有能な人材の確保だと感じます。国連の職場は多文化なので、締め切りを守る、ホウレンソウをしっかりやる等日本では当たり前のことが当たり前ではありません。これをやるだけでも評価されることでしょう。他方で、様々な意見のある人々を強力なリーダーシップでまとめる。不確定な要素が多い中で物事を前に進める(走りながら考える)等日本人が苦手とする要素も必要です。今回は残念だと感じた点をまとめましたが、もちろん国連の良いところも沢山あります。次回は良い点にフォーカスしたいと思います。本記事が皆さんの役に立てば幸いです!

 

コメント

  1. […] さて、前回の記事では国連で働いた私が感じた4つの残念だった点をご紹介しました。今回の記事では働いてみて良かった点をまとめたいと思います。それでは早速行ってみましょう。 […]

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